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学習指導者や環境に関する講座などの情報を掲載しています。
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○平成19年度夏休み子供環境学習講座「講座1」を下記のとおり
1 スケジュール
概要:大気中に起こるさまざまな気象現象について、実験を通じて体験・観察し、身近に生じる自然の不思議を考え、地球温暖化の原理を学習します。
【開講・あいさつ】
早川誠而先生 鈴木賢士先生とスタッフ
【気象のおもしろ実験】
1.大気圧とは?
Q:地上と山の上とでは、どちらが気圧が低いでしょうか?
→A:山の上
・大気圧・・1cm2あたり約1kgの圧力がかかる。
→10cm×10cmで100kg
1.「紙風船とゴム風船はどちらが重い?」
ゴム風船は、ゴムに伸縮性があり、圧をかけてたくさんの空気が入るため、ゴム風船のほうが膨らませた紙風船よりも重い。
2.「落ちないハガキ?」
逆さまにしたコップにつけたハガキの下からも圧力がかかっているから、ハガキは落ちない。
3.「空き缶つぶし」
力を使わずに缶をつぶすには? お湯を少し入れて缶を温めて
氷水で冷やしてみよう 「ボコッ」と大きな音がしてつぶれた!
4.「不思議なたまご」
ゆでたまごを三角フラスコの中にいれたい。 どうやって?
無理矢理押し込んじゃえ! 冷やしてみよう!
「どうして、たまごが三角フラスコに出入りしたのか?」班ごとに発表しました。
「フラスコを冷やすと、フラスコ内の圧力が下がり、たまごが吸い込まれていきます。逆に、フラスコを温めると、フラスコ内の圧があがって、空気が膨張するので、たまごは押し出されるのです。」
現在、地球は温暖化により大気圧の変化が大きくなり、世界中で大型台風や大雨などの異常気象の原因となっています。
5.「水槽で虹を作ろう」
いろんな角度から、水槽に向かって、懐中電灯を照らしてみた。
☆虹色→ 赤、橙、黄、黄緑、青、藍、紫
・ アクリル板・・・透明で目には見えるが、赤外線は通さない。
・ 黒ビニール・・・黒いので映像は通さないが、赤外線は通る。
このように、目に見える光を可視光といいます。目に見えない光には、紫外線、赤外線などがあります。太陽光線は白色ですが、分光すると七色の虹色に見えます。七つの色が合わさると白色になるのです。雲の色は白いですよね、太陽光がそこで集められて白く見えるのです。
地球は太陽光からエネルギーを受け、宇宙空間に熱エネルギーとして放出しています。地球には大気があることで平均気温が15度前後に保たれていました。しかし、CO2などの温室効果ガスが増加し、宇宙空間に放出される熱エネルギーが少なくなり、地球が熱くなっているのです。
家庭での二酸化炭素の排出量をチェックするシートがあるので、皆さんもおうちでチェックしてみてくださいね。
6.「熱赤外画像で写真を撮ろう!」ふりかえり、まとめ
赤外線は目に見えませんが、サーモトレーサーという装置を使うと、赤外線をとらえることができます。熱が高いところは赤く、低いところは青く写ります。
記念にひとりひとり、サーモトレーサーで写真を撮り、参加記念写真と
して、持ち帰りました。
(感想)
参加した小学生は、3,4年生が多かったので、内容的に少し難しかったようでしたが、おもしろ実験については、興味を持って取り組んでいました。ただ実験するのではなく、考えながらすることで、どうしてそうなるのか理解でき、地球温暖化の原理について学ぶことができたのではないかと思います。
(C)環境学習推進センター2006