6.徳地町滑山  ― 歴史の山 ―
     鳥相(森林・オシドリ)季節(初夏・冬)  佐波郡徳地町柚木・野谷
概 要

 滑山国有林は、中国山地の西端、山口県のほぼ中央に位置し、佐波川の水源をなしている。昔、古くは、源平の戦いで焼失した東大寺の再建用材がこの滑から伐り出されており、江戸時代には毛利藩の御立山となって、スギ、モミ、ツガ、ケヤキなど多くの銘木良材が生み出された。また、この山のアカマツは滑松とも呼ばれ、良質で、皇居新宮殿「松の間」にも使用されたが。現在ではほとんど伐採され学術参考林として数ヶ所が残されているだけである。
 大原湖は、溶岩台地の長者ヶ原の北に佐波川をせき止めて作られたダム湖で、水没した大原の地名をとって命名された。
探 鳥

 木々の新緑が映える初夏がよい。大原湖の北端の出合から滑川沿いに行くと昔からの自然林が残された学術参考林があり、カワガラス、ヤマセミ、キセキレイ、が生息し、谷に沿った木の間からはオオルリの美声が聞こえてくる。ここから少し進むと日暮林道との分岐に至り、さらに約1.5km進むと密成林道の入り口がある。密成林道沿いはスギやヒノキで植林されているが、終点には藩政時代に植栽した樹齢約200年のモミの林があり、キビタキ、オオルリ、センダイムシクイ、ヤブサメ、ヒガラ、サンコウチョウ、ホトトギス類、アオバトなどの他、夜間にはトラツグミ、ヨタカなどの声を聞くことが出来る。引きを返して川沿いに約1km進み、左手の橋を渡れば約1kmで滑部落に入る。さらに滑林道を登っていくと約3kmの地点に樹齢約300年の三本杉がある。林道の終点から小さな谷を隔てた尾根がアカマツ(滑松)の学術参考林である。この中を尾根に向かって小道が抜けており、夜明けとともに多くの鳥が一斉にさえずる。ヒガラなどのカラ類、キツツキ類を始め、オオルリ、キビタキ、ホトトギス類、アオバトなどの声も聞こえる。さらに登ると飯ヶ岳のブナ林に達する。入山には、営林署の許可を受けたほうがよい。
 冬季、大原湖では、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、オシドリなどが観察できる。湖畔の愛鳥林の中をカラ類を探して歩くのもよい。


      徳地町 滑山


      ←→探鳥コース ポイント
初夏に観察できる種
アオサギ・トビ・サシバクマタカヤマドリ・キジバト・アオバト・ジュウイチカッコウ・ツツドリ・ホトトギス・コノハズクヨタカ・アオゲラ・アカゲラオオアカゲラ・コゲラ・ツバメ・キセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・カワガラストラツグミ・ヤブサメ・ウグイス・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリサンコウチョウ・エナガ・ヒガラ・ヤマガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・メジロ・ホオジロ・カワラヒワ・イカル・カケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス

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