5.防府市佐波川河口  ― 冬の清流を彩る鳥 ―
     鳥相(水辺・カモ)季節(冬)  防府市佐波川河口一帯
概 要

 佐波川は島根県境に源を発し、県の中央を北東から南西に向けて流れる県下有数の河川で、川幅も広く中洲や遊水池が発達し変化に富んでいる。河口に広がる干潟は古くから干拓地や塩田として開発された。河川敷は整備されて公園などに利用され、最近では蛍護岸などを取り入れた堤防が築かれている。砂礫地のヨシや、中州に柳などの樹木が繁り、その都度大きくなって刈り払われるという状況を繰り返してきた。
探 鳥

 冬季は県内有数のカモの渡来地で、河口付近ではマガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、オカヨシガモなど数千羽の大群が容易に観察できる。カワアイサの華麗な姿やヨシガモも必ず見ることができる。さらに、よく観察すればアメリカヒドリやトモエガモも混じることがあり、マガンなどのガン類の渡来も報告されている。隣の横曽根川ではオナガガモやハシビロガモが観察できる。佐波川の少し上流ではカルガモやコガモ、さらに佐波川管理事務所付近では、ホシハジロやコガモなどが見られ、上流の白坂公園付近ではキンクロハジロやオシドリも観察されている。カモ類の観察は、太陽の向きを考えて逆行にならないように注意したい。
 春や秋にはシギ・チドリは河口ではあまり姿が見られないが、チュウシャクシギはよく現れる。西浦干拓地は年ごとに環境が変化し、探鳥地としての安定性はないが、水のたまった休耕田がある時はシギ・チドリ類の絶好の休息・採餌地となり、タカフシギを始めハマシギ、アオアシンギ、時にコアオアシンギの姿を見ることがある。サギ類も多く、アオサギの雄大な姿も観察できる。また、冬季にはタゲリ、タヒバリ、ツグミなどが見られ、アトリの大群、ミサゴ、ハヤブサの飛来も記録されている。
 干拓地のクリークやその周辺にある溜池のヨシの中を丹念に観察すれば、オオジュリンやツリスガラスをはじめとするいろいろな冬鳥も観察できるであろう。


      防府市 佐波川下流


      ←→探鳥コース ポイント
その他、冬季に観察できる種
カイツブリ・カンムリカイツブリ・カワウ・ゴイサギ・ダイサギ・コサギ・アオサギ・オシドリ・マガモ・カルガモ・コガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・アメリカヒドリ・オナガガモ・ハシビロガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・ウミアイサ・カワアイサミサゴ・トビ・バン・オオバンシロチドリ・タゲリ・ハマシギ・アオアシンギ・イソシギ・ユリカモメ・セグロカモメ・ウミネコ・キジバト・ヤマセミ・カワセミ・ヒバリ・ツバメ・イワツバメ・キセキレイ・ハクセキレイ・セグレセキレイ・タヒバリ・ヒヨドリ・モズ・ジョウビタキ・ツグミ・ウグイス・エナガ・ホオジロ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ミヤマガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ドバト

※リンクをクリックすると、レッドデータブックやまぐちの該当種のページが別ウィンドウで開きます。