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科名 キセルガイ科
和名 カワモトギセル
学名 Tyrannophaedusa kawamotoi Kuroda et Taki
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類
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美東町
(撮影:増野 和幸)

選択理由  殻高約20mm、殻径約5mm程度の中型のキセルガイ類。殻は白みがかった黄褐色で、殻表には光沢がある。本種は山口県岩国市城山を模式産地として記載され、和名は山口県における貝類研究の先達である河本卓介(1900〜1968)に献名されたものです。生息地も本州西部と九州北西部に局限されるローカリティに溢れる種類です。山間地の広葉樹林の林床や朽木、倒木の樹皮裏、岩石の表面などに見られますが、いずれの生息地でも個体数が少ないため、生息地周辺の森林開発には十分留意し、本種の生息可能な環境保全に努めることが大切です。

選択理由 

黒田・瀧(1944)によって、山口県岩国市城山を模式産地として記載された。和名は、山口県における貝類研究の先達である河本卓介(1900〜1968)に献名されたものである。原記載によると、岩国市城山のほか、錦町寂地山、秋吉台にも分布するとされているが、なかなか採集できない稀産種とされていた。その後、島根県西部、九州北・中部からも記録されている。山口県内の分布は、調査が進んだことにより多くの生息地が確認されてきた。しかし、いずれの場所でも個体数は少ない。森林の開発や林床の攪乱によって、近年、個体数が減少している。


形態 殻はキセルガイ類では中形で、殻高約20mm、殻径約4.8mmで、螺層は11層。紡錘形で白みの黄褐色 で、やや光沢がある。殻口の背後に粗い肋状があり、1個の低い隆起部がある。壁唇は螺層からわずかに突き出て斜位で、やや方形の洋梨形。模式産地の個体では、上板から下軸板にいたる内唇に5〜6個の皺が現れるが、秋吉台産や鹿野町秘密尾産の個体では皺が弱くなったり、まったく欠如したりする。唇縁は全縁広がり反転し、白色の厚い滑層がある。

分布  山口県を中心に、島根県西部、大分県に分布する。県内では広く生息するが、いずれも個体数は少ない。これまでに、須佐町、阿武町、萩市、福栄村、川上村、豊北町、豊田町、美祢市、秋芳町、美東町、鹿野町、徳山市、美川町、錦町、岩国市から記録されている。

生息状況 山間地で、広葉樹林の落葉の堆積や朽ち木、倒木の樹皮裏、岩石表面などに、単独に生息するのが観察される。

参考文献 東1995 ,環境省2002, 河上ほか1990, 河本・田邊1956, 黒田・瀧1944, 増野1989c, 1992c,湊1988, 1994, 湊ほか1999
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