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科名 ベッコウマイマイ科
和名 ミシマヒメベッコウ
学名 Yamatochlamys vaga adamsi
Kuroda et Kawamoto
山口県カテゴリー 絶滅危惧IA類
環境省カテゴリー  
   
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萩 市
(撮影:増野 和幸)

選択理由  殻は小形で、殻高約3.4mm、殻径約4.3mmのやや高い円錐形をした巻き貝です。萩市見島出身の多田武一(1899〜1986)が、同島で唯一原生林の残る日崎の山頂部で発見しました。見島特産種で、近年生息地の環境が悪化し生息が危ぶまれるため、萩市は2001年に市の天然記念物に指定しました。殻の外観は、関西地方に広く分布する普通種ナミヒメベッコウに近似しますが、螺塔が高く、光沢の強い暗褐色の殻をしています。半島部にある日崎は、近年、岩の自然崩落や生息地付近にある祠への参拝者の出入り等により、次第に照度、湿度ともに生息に厳しい状況になっています。

選択理由  多田武一(1899〜1986)が萩市見島で採集した個体をもとに、1956年に同島を模式産地として記載された。萩市見島の特産種である。生息は同島の南東部にある日崎に局限されている。10年ほど前と比べて、生息地である山頂部(標高82.1m)の環境が悪化し、個体数が激減している。萩市は、2001年に市の天然記念物に指定した。

形態 殻は小形で、殻高約3.4mm、殻径約4.3mm、螺層数5層を数える。殻の外観は、関西地方に広く分布する普通種ナミヒメベッコウに近似するが、螺塔が高く、同じ大きさの殻と比較して螺層が少なく、そのふくらみは弱い。光沢の強い暗褐色の殻をもつ。

分布  萩市見島の日崎の山頂部に生息する。わずか100平方メートルの狭い範囲に観察される。これまでのところ、島内各地の精査にもかかわらず、他の地域では観察されていない。

生息状況 萩市見島の日崎は、島の南東部に突き出た半島部にあり、ヤブニッケイ、エノキなどの大木の間にマルバグミが茂る原生林になっている。島内で唯一広葉樹の繁茂する場所となっており、その林床 の落葉や砂礫の中に生息する。近年、岩の自然崩落や半島部にある祠への参拝者の出入り等により、山頂部は次第に照度、湿度とともに生息にとって悪い状態になっている。

参考文献 東1995, 環境省2002, 河上1990, 河本・田邊1956, 黒田・河本1956, 増野1989d, 1992c, 湊1986, 1988
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