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科名 ヌマエビ科
和名 ヒメヌマエビ
学名 Caridina serratirostris De Man
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
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須佐町
(撮影:後藤 益滋)

選択理由  雄の体長は14mm,雌は20mmです。額角の上縁には約20本の歯が先端を残して等間隔に並んでいます。このうち7〜8本は頭胸甲上にあります。下縁には5〜6本の歯があります。触角上棘は眼窩後縁から離れています。全身が赤褐色で、背面に幅広い橙灰色の帯が走るものと、紫褐色と灰白色の横縞が交互にみられるものの2型があります。成体は感潮域のすぐ上流で,流れの緩やかな場所に生息しますが、幼生の成長には塩分が必要で、幼生時期を海で過ごし稚エビに変態して河を遡ります。県内では日本海に面した河川に生息しています。

選択理由  県内では、成体は日本海側に面した河川で生息が確認されているだけで、県内での生息地域は限られ、近隣の県においても生息個体数が少ない。それは、生息場所が水のきれいな河川の感潮域のすぐ上流で、流れの緩やかな場所であり、背の高くない植物の周りや転石下に限られることによると思われる。河川改修などにより、このような場所は年々狭められている。

形態 小型の種類で、雌雄により大きさに違いがある。オスは小さく、体長が10〜14mm、メスは20mmに達する。ヌマエビ科であるので、第1、第2歩脚ははさみになり、腕節は分節せず、はさみの先端には剛毛束がある。体はずんぐりしており、額角はまっすぐで、メスでは第1触角柄部第3節の中ほどに達し、オスでは第2節の先端を越えない。上縁には通常20〜23本の歯がある。これらの歯は、ほぼ同じ大きさで、頭胸甲の中央よりも前から額角の先端をわずかに残して、等間隔に密に並ぶ。頭胸甲上には7〜8歯がある。下縁には通常5〜6歯がある。触角上棘は眼窩後縁から離れて位置する。前側角は棘にはならない。尾節は尾肢よりも短く、5対の小棘が背面にある。歩脚は相対的に細い。第3〜第5歩脚の腕節や長節には小棘がある。第3、第4脚の指節は短く、先端は鋭い棘に終わり、後縁には7〜8本の小棘がある。第5歩脚の指節は少し長く、先端の棘に続いて10〜18本の短い剛毛がある。色彩には2型があり、ほぼ全身が赤褐色で、正中線上に幅広い橙灰色の縦帯が走るものと、紫褐色と灰白色の横縞が交互にみられるものが同じ場所から採集される。小卵多産型の両側回遊種である。成体は河川に生息するが、ゾエアの生育には塩分が必要で、幼生時期を海で過ごし稚エビに変態して河川を遡る。

分布  日本では黒潮や対馬暖流が強く影響を与える本州の中部以南、四国、九州、南西諸島から知られている。県内では須佐川と粟野川で分布が確認されている。なお、基産地はインドネシアのスラウエシ(セレベス)島とフロレス島である。

生息・成育状況 県内や近隣の県においても生息が確認されている河川は少なく、発見されても個体数は多くない。生息場所は、浅い河川で、透明な水が流れており、感潮域のすぐ上にあたり、河口から遠い上流部にいることは少ない。流れの緩やかな場所であり、アシやマコモなどではなく、タデ科、イネ科などの背の低い植物が茂っており、その葉が水に浸かっているような転石下に限られている。両側回遊種であるために、成体の生息が確認されていない河川においても、幼生や若齢個体が流下調査や河口域のネット調査により採集されることがある。

参考文献  後藤 1998, 濱野ほか 2000, 林 1989, 井手口 1999, 上田 1961
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