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科名 ハゼ科
和名 イドミミズハゼ
学名 Luciogobius pallidus Regan
山口県カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー 情報不足
   
   

選択理由  確認された生息地点が少なく、しかも生息数が極めて少ない。

形態 全長6cm。頭部はやや縦扁し体は細長い。眼は小さく皮下に埋没する。頭長は体長の約1/5、体高は体長の約1/10である。頭部に感覚管はなく孔器列のみである。生時の体色はピンク色である。長門市で捕獲された2個体は体長約4cm、1週間飼育後の体色は薄いピンク色で背面には多少黒色色素胞が散在していた。背びれは1基で第1背鰭を欠く。第2背鰭は1棘10軟条、臀鰭は第2背鰭起部下より始まり、1棘10軟条である。胸鰭は長円形または円形で12軟条から成り、遊離鰭条はない。腹鰭は長円形で胸鰭基部の後方に位置し、1棘5軟条で第5軟条が長い。尾鰭は円形、団扇状をなし発達する。分枝軟条は13〜14軟条である。肛門は臀鰭起部直前に開口する。脊椎骨数は34〜39、鱗と側線はない。

分布  イドミミズハゼの分布は一部を除いて西日本に集中している。現在までの採集記録地は、新潟県佐渡郡相川町達者(Honma,1991)、静岡県静岡市吉津地崎安部川支流藁科川(相澤・国領,1980)、三重県北牟婁郡海山町銚子川、長崎県東彼杵郡川棚町(大村湾)(吉田・道津,1989)、和歌山県東牟婁郡古座町、熊本県八代市豊原下町、長崎県南高来郡瑞穂村鏡川河口(道津,1963)、和歌山県御坊市野口、高知県土佐清水市三崎、愛媛県宇和島市(Tomiyama,1936)、兵庫県揖斐郡津町揖斐川支流中川出合(鈴木・藍澤、1994)、島根県中海の大根島(岩田,1934)広島県豊田郡安浦町三津口(石丸,1994)、山口県長門市西深川板持(片山・池田,1972)、高知県須崎市新庄川、土佐市仁淀川(為家・岡村,1976)、長崎県五島列島福江島富江町(村井,1972)の17ヶ所である。山口県での確認例は、1972年6月1日長門市西深川板持の打ち抜き井戸で、ポンプによって井戸水と一緒に2個体汲み上げられたものである。本種の国外からの報告はなく、日本固有種と考えられる。

生息・生育状況 確認個体数が少なく、生育状況の詳細は不明である。産卵もまだ確認されていないが、長崎県大村湾の地下水の流れ出る海岸で、11〜4月の間に石の下から全長10〜15mmの稚魚が確認されていることから、産卵期は10〜3月の間であり、稚魚はこの大きさで底生生活に入ると思われる。

近似種 ミミズハゼ属のうち、眼が皮下に埋没するのはイドミミズハゼの他にドウクツミミズハゼ、ネムリミミズハゼの2種が知られている。ドウクツミミズハゼは、頭長が体長の1/4以上であること、脊椎骨数が31〜34であること、また、ネムリミミズハゼは体高が体長の約1/8であることで区別できる。

学術的価値 生息環境が特殊であり、詳しい生態についてもよくわかっていないが、なぜこのような特殊な生活史を持つようになったのか非常に興味深い。

減少原因 不明。

参考文献  相澤・国領 1980, 藍澤 1996, 新井 1981, Dotu 1957, 道津 1963,1979, 藤岡・片山 1977,林 1987, Honma 1991, 石丸 1994, 環境庁 1991, 片山・池田 1972, 川那部・水野 1989, 宮地ほか 1976, Shiogaki・Dotsu 1976, 鈴木・藍澤 1994, 為家・岡村 1976, Tomiyama 1936, 利重 1973
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