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科名 アカザ科
和名 アカザ
学名 Liobagrus reini Hilgendorf
山口県カテゴリー 絶滅危惧II類
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類
   
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(撮影:酒井 治己)

選択理由  道路工事、山林伐採、河川改修などによる土砂流出により隠れ場所である石の隙間などが埋まるなど、すべての生息地において生息条件が悪化し、生息数が減少している。

形態 背鰭は1棘6〜7軟条臀鰭は11〜13軟条である。鱗はなく側線は不完全である。体は細長く頭部は扁平である。体は赤っぽい。上顎と下顎に2対ずつ計4対の口ひげがある。脂鰭があるが、その後縁は体表面から離れることはなく尾鰭に連続している。尾鰭の後縁は丸い。全長約15cmまで。

分布  秋田県および宮城県以南に分布するが、関東以北の太平洋側には少ない。水のきれいな中・上流域の石の下や間に棲む。山口県ではほぼ県内全域の中・上流部に分布する。国外には分布せず日本固有種である。

生息・生育状況 きれいな水と河床の礫にすき間のあるような中・上流部を好み、そのような平瀬のあることが共通した生息条件である。産卵も石の下で行われる。産卵期は5〜6月で、寒天質におおわれた100〜120個の卵塊を瀬の礫下に産着させ、それをオスが護る。本種は夜行性で、昼は石の下などに潜んでいるが、夜間に出て水生昆虫などを食べる。背鰭や胸鰭の棘に過って刺されると激しく痛む。

近似種 他のギギ類は側線が完全で、尾鰭の後縁は二叉し、また脂鰭の後縁が体表面から離れ尾鰭とは連続しない。アカザの方がより細長く赤い。国外には朝鮮半島、台湾、揚子江、華南などに10種以上の近縁種が存在するが、それらとの類縁関係は不明である。アカザの染色体数は2N=38である。わかっている範囲では韓国産のL. andersoniiは42、L. mediadiposalisは28、中国産のL. anguillicaudaは34で、それぞれ核型が異なる。

学術的価値 国外には同属の魚類が10種以上分布し、生物地理学的に興味深いグループである。それぞれの種の核型が異なり、核型進化の研究にはうってつけの材料となる。オスが縄張りを作り卵を保護するため、他のギギ類と同様に繁殖行動、繁殖戦略研究の良い材料でもある。

減少原因 河川工事や山林伐採、道路工事などとそれにともなう土砂流出は、礫間の隙間を埋めることによって生息場所を消失させるため、生息地、生息数ともにかなり減少している。

参考文献  崔ほか 1984, 藤岡 1991, 星野ほか 1996, 環境庁 1991, 片山・藤岡 1971, 川那部・水野 1989, 宮地ほか 1976, 水野・後藤 1987, 長田・細谷 1997, 中坊 2000, 中村 1971, 日本水産資源保護協会 1998, 内田 1939, Watanabe 1994
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