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科名 コイ科
和名 モツゴ
学名 Pseudorasbora parva (Temminck et Schlegel)
山口県カテゴリー 絶滅危惧II類
環境省カテゴリー
   
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(撮影:藤原 益滋)

選択理由  確認された生息地点が少なく、しかも生息数がきわめて少ない。近年の河川改修、用水路の三面護岸工事や圃場整備などにより生息地が減少し、生息条件も悪化している。

形態 主鰭条数は背鰭8条、臀鰭7条、縦列鱗数は36〜39枚である。側線は完全である。口は吻端にあって小さく、上顎よりも下顎が突出している。口ひげはない。幼魚では吻端から尾鰭の基部まで黒い一縦条が見られる。産卵期のオスは紫黒色となり、吻端に追星を生ずる。全長約10cmまで。

分布  関東地方以西の各地の湖や池沼、細流、河川の下流域に生息し、泥底の淀みに多い。東北や北海道にも移殖されている。東北地方では近縁のシナイモツゴを駆逐し置き換わりつつある。県内では佐波川水系島地、厚東川水系棚井用水路などでしか確認されていない。国外ではシベリア、中国、台湾、朝鮮半島などに広く分布する。

生息・生育状況 山口県では確認個体数がいずれの地点でも数個体で、生息状況の詳細は不明である。関東など通常の分布地では平野部の浅い池、沼あるいはこれらに続く用水路などの泥底の水草の繁茂した様なところに多く、汚水に対する抵抗力が比較的強い。雑食性。産卵期は4〜7月である。オスが葦の茎、竹木、石面および貝殻の表面などに縄張りをつくり、メスを誘導してそれらの基質に産卵する。オスはその産着卵の付近を離れず保護する。

近似種 近縁のシナイモツゴおよびウシモツゴはともに側線が不完全である。両種とも体がモツゴより太く短い。シナイモツゴは体側の縦条がモツゴよりはっきりしており、一方ウシモツゴは縦条がない。モツゴの縦列鱗数が36〜39枚であるのに対し、シナイモツゴは35〜36枚、ウシモツゴは33〜36枚である。シナイモツゴは東京および新潟県以北、ウシモツゴは岐阜および愛知両県に分布している。

学術的価値 オスが縄張りを作り卵を保護するため、繁殖行動、繁殖戦略研究の良い材料である。各地に移殖され、シナイモツゴの分布地では交雑を通じてシナイモツゴを減少させているらしく、保全生物学の好研究材料でもある。日本には近縁の固有種、シナイモツゴおよびウシモツゴが分布し、それらとの類縁関係、種分化、動物地理学等についての諸問題は興味深い。

減少原因 山口県になぜあまり生息していないのかは不明である。移植されたものである可能性もある。現在では、圃場整備による生息地の減少と生息条件の悪化によって、本種の生息が脅かされつつある。

参考文献  藤岡 1991, 環境庁 1991, 片山・藤岡 1971, Maekawa et al. 1996, 川那部・水野 1989, 宮地ほか 1976, 長田・細谷 1997, 中坊 2000, 中村 1969,1971, 日本水産資源保護協会 1998
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