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科名 メダカ科
和名 メダカ
学名 Oryzias latipes latipes (Temminck et Schlegel)
山口県カテゴリー 絶滅危惧IB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類
   
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山口市
(撮影:酒井 治己)

選択理由  体長約3cm程度に達します。メダカは卵生で、尻鰭が大きいのですが、移入種のカダヤシやグッピーは卵胎生種で、臀鰭が広くなく、オスでは臀鰭が交尾器となっています。国内では北海道を除くほぼ全域から沖縄島までの平野部に分布します。遺伝学的に大きく北方集団とそれ以外の南方集団に分けられ、南方集団はさらに細かい亜集団に分化していることが知られていますが、山口県では日本海側は山陰型集団、瀬戸内海側は瀬戸内海集団になります。水質悪化、圃場整備や農薬使用などの原因によって減少傾向にあります。また、産地不明なメダカの無分別な放流によって、せっかくの歴史的地域集団が攪乱されつつあります。

選択理由  近年の河川改修、用水路の三面護岸工事や圃場整備などにより生息地が減少し、家庭排水や産業排水の影響で生息条件も悪化している。

形態 背鰭6軟条、臀鰭15〜21軟条、縦列鱗数29〜33枚である。尾鰭は角張っている。背鰭にくらべ、臀鰭が広く大きい。オスは背鰭外縁に欠刻があるがメスにはない。臀鰭はオスの方が大きい。頭部は縦扁しており、両眼間隔は平坦である。口は小さく上前方に突き出している。全長約4cmまで。

分布  国内では北海道を除くほぼ全域、奄美大島、沖縄島までの平野部の池、沼、水田、細流およびそれに連なる灌漑用水路などに分布する。遺伝学的に若狭湾から東北地方の日本海側に分布する北方集団と、それ以外の南方集団に大きく分けられ、南方集団はさらに東日本、山陰、瀬戸内海、九州、および琉球型などに分けられている。山口県でもほぼ県内全域の平野部に分布するが、日本海側は山陰型、瀬戸内海側は瀬戸内海型に含まれる。国外では朝鮮半島、中国および台湾に分布するが、中国、台湾のものは別亜種チュウゴクメダカ(Oryzias latipes sinensis)とされる。

生息・生育状況 平地の池や水田、水路の流れの緩やかなところを好み、水面付近を群泳する。「メダカの学校」と歌われる所以である。日本で一番地方名の多い魚で、昔から人になじみ深い魚であったことがうかがわれる。雑食性で、緑藻類を好むほかプランクトン生物や小さな落下昆虫なども食う。雄雌のペアで産卵し、メスはしばらく卵を腹に付けたままでいるが、やがて付着糸を水草などにからめてそこに産みつける。数ヶ月で成熟し、条件さえ揃えば一年中産卵する。

近似種 近縁ではないが、移入種のカダヤシやグッピーは卵胎生種で、臀鰭が広くなく、オスでは臀鰭が交尾器となっている。メダカ属はアジア固有の属で、十数種が東南アジアを中心に分布しており、それぞれ微妙に核型が異なる。メダカの染色体数が2N=48であるのに対し、チュウゴクメダカのそれは46である。

学術的価値 飼育管理や繁殖管理が容易で、しかも周年産卵し成熟も早いため、行動学、遺伝学、発生学、病理学などの実験動物として昔から利用されている。スペースシャトルでの無重力宇宙実験にも使用されたことは有名である。属内の各種の核型が異なるため、種分化や核型進化の好研究材料である。ヒメダカ、シロメダカ、アオメダカなどの品種や、各鰭の変異体なども作られており、ペットとして利用されるばかりでなく、教材としても多く利用される。なじみ深い魚であるのにも関わらず、みじかな水域からいなくなって来ているため、環境保全や地域起こしのシンボルとして使われることも多い。

減少原因 細流や水路の水流の緩やかなよどみに多く生息するため、圃場整備や河川改修が行われて水流に変化のなくなってしまったところなどでは絶滅したところも多い。生息地が減少したことに加え、農薬使用や家庭排水の流入による水質悪化などにより生息環境が悪化したこともメダカを減少させた原因になっている。暖かい地方では、カダヤシやグッピーの移植によってメダカが駆逐されているところもある。

参考文献  江上ほか 1990, 藤岡 1991, 環境庁 1991, 片山・藤岡 1971, 川那部・水野 1989, 児玉ほか 1995,1996, 宮地 1976, 水野・後藤 1987, 長田・細谷 1997, 中坊 2000, 中村 1971, 日本水産資源保護協会 1998
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