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科名 ドジョウ科
和名 ドジョウ
学名 Misgurnus anguillicaudatus Cantor
山口県カテゴリー 絶滅危惧IB類
環境省カテゴリー
   
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菊川町
(撮影:河口 郁史)

選択理由  近年の河川改修、用水路の三面護岸工事や圃場整備などにより生息地が減少し、農薬、家庭排水や産業排水の影響で生息条件も悪化している。

形態 主鰭条数は背鰭が8本、臀鰭が6〜7本である。側線は完全で縦列鱗数は147〜171枚である。体は丸く細長く、上唇に3対、下唇に2対、計5対の口ひげがある。眼下に棘はない。消化管は直線状で、胃部の内壁は螺旋状に巻いている。オスはメスよりも各ひれが大きく、特に胸鰭の第2条が長大で、その基部に骨質板がある。産卵期のオスは背鰭基底付近に一対の大きなこぶ状突起を発達させる。全長約15cmまで。

分布  ほぼ全国の平野部の池、沼、水田、細流およびそれに連なる灌漑用水路などにに分布する。山口県でもほぼ県内全域の平野部に分布する。2倍体の他に、わずかに3倍体のドジョウがいることが知られているが、県内のものは確認された範囲では2倍体である。輸入されたドジョウには4倍体も存在する。国外ではアムール川、朝鮮半島、サハリン、台湾、海南島、北ベトナム、ビルマまで分布するが、倍数性や種の異同については検討の余地があろう。輸入も多くされているため、それが野外で繁殖している可能性も否定できない。

生息・生育状況 平地の池や水田、水路の流れの緩やかなところの泥場を好み、6〜7月、代掻きのときに水田などに侵入して産卵する。産卵は夜間でオスがメスに巻き付いて行われ、卵は泥の上にばらまかれる。オスのこぶ状突起はその時に役立つ。1年で成熟する。泥場のある水田用水と、そこから遡上できる昔ながらの方法で管理された水田の残っているような、いわゆる里山の環境が本種の生息には適している。昔から柳川鍋、どじょう鍋として食用にされ、輸入も多くされている。

近似種 ドジョウ科の内、アユモドキは尾鰭が二叉するのですぐに区別できる。ホトケドジョウ類は口ひげが4対、フクドジョウおよびシマドジョウ類は口ひげが3対である。シマドジョウ類の様な白黒の斑紋はない。倍数性の異なるものでも特に形態的に異なる点はない。しかし、国外のドジョウについては、研究が進めば別の種類も含まれているかも知れない。

学術的価値 自然3倍体、4倍体が存在し、染色体変異や倍数性進化の好研究材料となっている。特に3倍体のドジョウのメスは、同一個体が3倍体の大卵と半数体の小卵を産むことが知られており、発生学の研究材料として非常に興味深い。また、倍数性育種の基礎実験生物としても大変注目されている。メダカと同様に実験動物としての有用性が期待されている。

減少原因 河川改修や圃場整備により流れが緩やかで泥場の生息地が激減し、農薬使用や生活排水流入により生息環境も悪化している。水田などに侵入して産卵するという繁殖の仕方をするため、圃場整備によって水田との行き来が制限されたり、休耕田が増加したりすることは、ドジョウの繁殖に大きな影響を与える。

参考文献  荒井 1997, 藤岡 1991, 片山・藤岡 1971, 川那部・水野 1989, 宮地ほか 1976, 長田・細谷 1997, 中坊 2000, 中村 1971, Zhang et al. 1998, Zhang・Arai 1999
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