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科名 カイツブリ科
和名 カイツブリ
学名 Tachybaptus ruficollis (Pallas, 1764)
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
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美東町
(撮影:小川 孝生)

選択理由  全長260mm。背面は暗褐色で下面は淡い黄褐色。水上のみで生活し、潜水が巧みです。体は丸く、尾はほとんど見えないほど短い。平地の湖沼、湿地、堀、河川などに生息し、ヨシの多く生える水辺によく見られます。日本では大東群島、九州以北の各地で繁殖し、北地や山地のものは冬、移動します。県内では繁殖期の調査時結果によると、減少傾向が顕著です。減少の原因としては、放流された外来種で、魚食性のブラックバスやブルーギルが増加し、在来の魚類が減少していることや、繁殖は湖沼や河川に水草などを使い浮き巣を作り行いますが、生息環境を同じくする移入種のアカミミガメが、浮き巣に上がり巣を壊したり、小さな雛を捕食する可能性もあるなど、これら移入種との競合関係や捕食関係が考えられます。

選択理由  繁殖期の生息区域が1990年に行った山口県版鳥類繁殖地図調査時に比較して、今回の関連調査では52メッシュから39メッシュに減少し、しかも繁殖ランクa,b(繁殖確認および繁殖の可能性がある)は、aランクは23メッシュが22メッシュ、bランクは13メッシュが6メッシュに減少している。総観察記録数も153件から113件に減少しており、減少傾向が顕著である。また、環境庁が行った生物多様性調査の中間報告でもカイツブリの減少が顕著であると指摘している。

形態 全長260mm。背面は暗褐色で下面は淡い黄褐色。水上のみで生活し、潜水が巧みである。体は丸く、尾はほとんど見えないほど短い。夏羽では全体の色彩が濃くなり、更に頬から喉にかけて赤褐色を呈し嘴も黒くなるが、冬羽では色彩はうすくなり、喉は白っぽく、嘴も黄色になる。

分布  アフリカ南部、ヨーロッパからアジアの南部、太平洋の島々などに広く繁殖し、留鳥の場合が多い。日本では大東群島、九州以北の各地で繁殖し、北地や山地のものは冬、移動する。北海道、本州、四国、九州、大東群島で繁殖し、佐渡、対馬、伊豆諸島、小笠原群島、北部琉球、中部琉球、南部琉球で生息記録がある。

生息状況 平地の湖沼、湿地、堀、河川などに生息し、ヨシの多く生える水辺によく見られる。稀には内湾の海上にいることもある。繁殖期にはオスメスで生活し、ある生息領域を占有するが、冬期には20〜30羽の群れを作ることもある。水上生活が主で地上を歩くことはほとんどない。泳いだり潜ったりすることが非常に巧みである。翼は短く、飛行は下手で水面から高く上がったり長距離を飛行することは少ない。餌は主に動物質でドジョウ、フナ、貝類、水生昆虫などが多い。ケレケレケレと連続して鳴き、他にピッ、ピッという声も出す。水の澱む水面に浮き巣を作る。巣はマコモ、ヨシ、ハスなどの葉、茎を利用して作り、皿形で水面から6cm程の高さがある。水面下の部分が 5/6近くを占め、全体では、高い円錐形を逆にしたような形をしている。オスメス協力して造巣し、産卵期は5〜7月で、1腹卵数は3〜6個である。オスメス共に抱卵し、親鳥が巣から離れる時は水草で卵を覆っていく。雛は20〜25日でふ化し、すぐに泳ぐことができる。

減少原因 本種は潜水してタナゴやモロコなどの小魚やエビなどの甲殻類を採食するが、ルアーフィッシングの対象魚として放された外来種で、魚食性のブラックバスやブルーギルが増加し、在来の魚類が減少していることや、繁殖は湖沼や河川に水草などを使い浮き巣を作り行うが、生息環境を同じくする移入種のアカミミガメが、浮き巣に上がり巣を壊したり、小さな雛を捕食する可能性もあるなど、これら移入種との競合関係や捕食関係が、減少の一因と考えられる。

参考文献  日本鳥学会 2000, 高野 1981, 日本野鳥の会 1980, 日本野鳥の会山口県支部 1990, 小林 1999, 環境庁自然保護局生物多様性センター 1999, 環境庁 1988,1991,1998, バーダー編集部 2000
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