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科名 カモメ科
和名 ズグロカモメ
学名 Larus saundersi (Swinhoe, 1871)
山口県カテゴリー 絶滅危惧II類
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類
   
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阿知須町
(撮影:原田 量介)

選択理由  全長325mm。ユリカモメより少し小さい。夏羽では頭部が黒色、目の上下に白い縁があります。翼の上面青灰色、体の他の部分は白い。嘴は黒く足は赤い。冬羽は頭部が白く目の後方に黒斑があります。中国の渤海湾,黄海沿岸で繁殖し、日本には冬鳥として飛来しますが数は少ない。河口干潟に生息しカニなどを採餌します。山口県では瀬戸内側の河口干潟に渡来し越冬します。木屋川河口、厚狭川河口、山口湾など局地的に生息し、個体数の少ない種です。越冬地での干潟の保全が必要です。

選択理由  本種は中国東部及び東北部で繁殖し、主に中国南部の海岸部で越冬する分布域の限られたカモメである。繁殖地は数ヶ所が確認されているだけで、個体数は最大に見積もっても5,000羽程度と非常に少ない。山口県内では冬期に山陽町厚狭川河口や山口湾に毎年少群が飛来することが知られている。個体数が少ないことから、営巣地の環境破壊などで繁殖が阻害されれば、容易に個体数が激減することが予想され、生息基盤が脆弱である。

形態 全長325mm。ユリカモメより少し小さい。夏羽では頭部が黒色で、目の上下に白い縁がある。背、肩羽、翼の上面は青灰色で前縁は白く、初列風切先端には黒斑がある。体の他の部分は白い。翼の下面は白くて初列風切の一部は黒い。嘴は黒く足は赤い。冬羽では頭部は白くなり、目の後方に黒斑がある。幼鳥は小雨覆に褐色斑があり、後頸にも褐色斑がある。尾の先は黒く足は褐色。

分布  中国の渤海湾、黄海沿岸部などで繁殖し、主に中国南部の沿岸部で越冬する。日本には冬鳥として飛来するが少ない。記録のある地域は北海道、本州、九州、南部琉球である。

生息状況 海岸、河口の干潟に生息し、その上を飛んで餌を探し、すっと降りて地上でカニなどを捕ったり、飛びながら嘴でくわえることが多い。日本国内では繁殖しない。繁殖地は中国東部の江蘇省の海岸、遼寧省双台子川の河口などが知られている。巣は塩性沼沢地につくり、マツナ類の茎を使用した皿形で、5月中旬に産卵し、1腹卵数は2〜4個。オスメス交代で3週間抱卵する。

減少原因 県内での主な越冬地である山陽町厚狭川河口や山口湾に、差し迫った生息環境の急変は今のところないが、餌をカニ類などに依存しており、干潟の状況が変化し、これらの生物が減少すれば飛来しなくなると思われるため、周辺部の環境変化がないようにし、本種を含めた鳥類が安心して越冬できる環境を永続的に確保したい。

参考文献  日本鳥学会 2000, 高野 1981, 日本野鳥の会山口県支部 1976,1990, 環境庁 1988,1991,1998, ブラジル.M.A 1993, 武下・佐本・林 1993, 小林・小川 1995, 山口県立山口博物館 1989, 日本鳥類保護連盟 1988, 山口県野生生物保全対策検討委員会 1995, 樋口・森岡・山岸 1996
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