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科名 ツル科
和名 ナベヅル
学名 Grus monacha Temminck, 1835
山口県カテゴリー 絶滅危惧IA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類
   
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熊毛町
(撮影:竹林 賢二)

選択理由  全長965mm。小型のツルです。額は黒く、それに続く頭頂までは暗紅色です。頭から頸は白く、胸以下の全身が黒灰色で、三列風切は伸長してふさ状になり、尾を覆っています。日本には冬鳥として渡来しますが、定期的な渡来地は山口県熊毛町と鹿児島県出水だけです。本種の地球上に生息する全個体数の大部分(約8,000羽)が出水で越冬します。広い水田、農耕地、干拓地などにオス,メス2羽または、幼鳥1〜2羽を連れた3〜4羽の家族群で生活します。本県熊毛町のナベヅルの近年の渡来数は約20羽と激減し、給餌、ねぐら整備、デコイによる誘引など様々な飛来数回復のための試みや保護策がはかられていますが漸減傾向であり、近い将来渡来しなくなることを懸念する声もあります。ねぐらが昭和40年代には20数ヶ所あったものがゴルフ場開発で消失したり、水田が減反や過疎化により耕作されなくなったりして減少しました。

選択理由  本種の地球上に生息する全個体数の大部分が鹿児島県の出水で越冬する。また本種の日本国内の主要な定期的渡来地は2ヶ所のみで、上記の鹿児島県出水と山口県熊毛町である。このうち本県熊毛町のナベヅルの近年の渡来数は約20羽と激減し、塒整備など保護策がはかられているが漸減傾向であり、近い将来渡来しなくなることを懸念する声もある。

形態 全長965mm。小型のツル。額は黒く、それに続く頭頂までは暗紅色。頭から頸は白い。胸以下の全身が黒灰色で、三列風切は伸長してふさ状になり、尾を覆っている。翼は風切は黒く、雨覆は黒灰色であるが濃淡の差はあまりない。嘴は黄緑色で、脚は黒色。若鳥は目の周囲は黒いが、額から頭部は淡いクリーム色で頸は白く、体は成鳥より黒味が強い。

分布  バイカル湖付近、モンゴル北西部、黒竜江流域、ウスリー地方、中国東北地区などで繁殖し、冬は朝鮮半島や中国に出現するが、大部分は日本で越冬する。日本には冬鳥として渡来するが定期的な渡来地は前述の通り山口県と鹿児島県だけである。記録のある地域は北海道、本州、四国、九州、対馬である。

生息状況 冬鳥として山口県熊毛町に約20羽、鹿児島県出水に約8,000羽が渡来する。広い水田、農耕地、干拓地などにオスメス2羽または、幼鳥1〜2羽を連れた3〜4羽の家族群で生活する。雑食性で食物は草の根や種子、両生類、昆虫類、魚類などである。日本では繁殖しない。営巣環境は山間部の森林に囲まれた灌木林の点在する湿地。直径70〜80cmに40×45cmの産座をもつ巣を湿原中のけもの道に作る。1腹卵数は2個。抱卵中は主にメスが抱卵する。1年目の冬を越して春の渡りまでは家族単位で行動する。

減少原因 塒が昭和40年代には20数ヶ所あったものがゴルフ場開発で消失したり、水田が減反や過疎化により耕作されなくなったりして減少した。地元熊毛町やボランティアが手入れを行い、かろうじて環境を維持している塒は11ヶ所で、そのうち主に利用するのは7ヶ所にまで減少している。個体数も、最も飛来数の多かった昭和15年には 355羽が記録されていたものが、昭和40年代には約100羽、昭和50年代には約60羽に減少。さらに現在では、様々な飛来数回復のための試みにも関わらず、わずかに約20羽が飛来しているにすぎず、本種の八代への飛来が無くなる可能性も否定できない状況である。

参考文献  日本鳥学会 2000, 高野 1981, 日本野鳥の会山口県支部 1983a, 環境庁 1988,1991,1998, 河村 1975,1996a, 西田 1996, 山口県熊毛町 1973,1974,1975,1984,1985,1986, KRY山口放送ラジオ 1985
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