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科名 シカ科
和名 ホンシュウジカ
学名 Cervus nippon centralis Kishida, 1936
山口県カテゴリー 絶滅のおそれのある地域個体群
環境省カテゴリー
   
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長門市
(撮影:田中 浩)

選択理由  オスだけが角を持ち、夏毛は茶褐色で白斑があります。冬毛は暗褐色で白斑を持ちません。パッチ状に草地や田畑が入り込んだ森林地帯に多く生息します。1年を通じて木の葉を採食する度合いが高く、秋から冬にかけてはドングリなどの堅果類が重要な食物となっています。ミトコンドリアDNAの解析により南日本型に分類され、数少ないホンシュウジカ個体群です。その詳細な生態はいまだ不明で、生物地理学的にも生態学的にも貴重です。生息地が西中国山地個体群と分断されていることから、遺伝子の均一化が心配されます。

選択理由  本州最西端に生息するとともに、ミトコンドリアDNAの解析により南日本型に分類される、数少ないホンシュウジカ個体群である。その詳細な生態はいまだ不明であり、生物地理学的にも生態学的にも貴重である。昭和30年代に絶滅の危機に瀕したことと、生息地が西中国山地の個体群と分断されていることから、遺伝子の均一化が心配される。

形態 わが国のニホンジカ全般では、体重(成獣)はオス50〜130kg、メス25〜80kg。肩高(同)はオス70〜130cm、メス60〜110cm。大きさは亜種や地域により異なり、最大がエゾシカ、最小がヤクシカであるが、山口県に生息するホンシュウジカはこれらの中間に位置する大きさである。オスだけが角を持ち、通常1歳は一本角、2〜3歳は1叉2尖または2叉3尖、4歳以上は3叉4尖である。夏毛は黄茶褐色で白斑がある。冬毛は暗褐色で白斑をもたない。

分布  ホンシュウジカはベトナムから極東アジアにかけて広く分布する。国内に分布するのはエゾシカ(北海道)、ホンシュウジカ(本州、対馬)、キュウシュウジカ(四国、九州)、マゲシカ(馬毛島)、ヤクシカ(屋久島)、ケラマジカ(慶良間諸島)の6亜種である。県内では県西部の豊田町を中心とし西は下関市、菊川町豊北町から東は長門市、美祢市まで連続的に分布する。最近は秋芳町まで分布を広げつつある。他に小さな個体群が徳地町などに生息するとの調査結果もある。県西部の個体数は平成9年度の調査によれば2,600頭前後、平成12年度の調査では2,000頭前後と推定されている。しかし誤差が大きいことから、より精度の高い手法の確立が急務である。

生息状況 生息環境は常緑広葉樹林、落葉広葉樹林、寒帯草原など多様であるが、パッチ状に草地が入り込んだ森林地帯に多く生息する。食性は生息環境により異なる。落葉広葉樹林に生息する個体群ではイネ科草本、木の葉、堅果、ササ類などを季節に応じて採食する。常緑広葉樹林に生息する個体群では食性の季節的変化は少なく、1年を通じて木の葉を採食する度合いが高い。山口県においては、積雪が少ないことも関係して、秋から冬にかけてドングリが重要な食物となっていることが特徴的である。

減少原因 昭和30年代までの減少は主に狩猟によるものと考えられている。その後は保護政策により、農林業被害が深刻化するまでに増加した。ここ数年の減少は県のシカ保護管理政策の一環としての、積極的な有害獣駆除によるものである。

参考文献  Tamate・Tsuchiya 1995, 山口県シカ対策検討会 1997, 山口県林業指導センター 1998, 2001, 遠藤 1996, Weerasinghe・Takatsuki 1999, Nagata et al. 1999, 永田 1999, 三浦 1986,1994, 南 1996
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