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科名 ネズミ科
和名 ハタネズミ
学名 Microtus montebelli Milne-Edwards,1872
山口県カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー
   
   

選択理由  他県には一般的であるが、比較的中国地方には生息数が少なく、近年本県では1件の捕獲例も見られない。ネズミ類は害獣としての認識が強いが、種の保存にとっては重要な動物であることには変わらない。わずかな目撃情報をもとに、本種の生態解明が急がれる。

形態 体毛はビロード状で、背面は赤味のない茶色、または灰黄色をわずかに帯びた灰黄赤色で、腹面は灰白色のものが多い。頭胴長113mm、尾長41mm、後足長18.3mm、頭骨全長27.1mm、耳介長11.5mm前後であり、地中生活に適した体型を有する。先のスミスネズミに酷似するが、頭骨の口蓋末端部が棚状になっており、垂直に落ちるスミスネズミと形態を異にする。また、経産メスでは乳頭数も8個と多いことも分類の特徴といえる。

分布  本州、九州、佐渡、能登島に分布する日本固有種であるが、四国には分布しない。昔から、中国地方にはハタネズミが生息しないと言われているが、環境アセスメントなどでは広島、岡山県で数例の記録がある。本県では、犬飼の報告以外に今日に至るまで捕獲例がない。

生息状況 低地から高山帯まで広く分布する。農耕地・植林地・河川敷・牧草地などの草原的な環境を好む。食性は、緑色の草本やダイコン・サツマイモ・ニンジン・ゴボウなどの野菜の根茎であるため、時として爆発的な異常発生をし、農作物に大きな打撃を与えることもある。関西以西での繁殖期は、春・秋の2型であるが、冬季にも行われることがある。胎児数は1〜9で、ふつう3〜5仔の出産がみられる。環境への適応力は強く分布域も多岐に富んでいるため、類似するスミスネズミ・ヤチネズミ・カゲネズミとの識別には慎重を要する。自然界にあってはハタネズミとスミスネズミは競合関係にあり、出産率や活動的な形態を有するハタネズミのほうが優勢である。しかし、本県では優位のハタネズミの生息確認ができない状態であり、生態面での情報も不足している。聞き込み調査では、「畑ネズミ」としてあがるが、これまではすべてアカネズミなどの誤認であった。今後の調査で、情報不足とした原因の究明が急がれる。

減少原因 食物となる植生が少なく、本種の繁殖が妨げられていると考えられる。しかしながら、原因を論じるための情報も不足しているため、慎重な調査と研究が求められる。

参考文献  犬飼 1965, 北原 1986, 阿部 1994, 建設省河川局河川環境課監修 1998
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