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科名 モグラ科
和名 ミズラモグラ
学名 Euroscaptor mizura Gunther 1880
山口県カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー
   
   

選択理由  本種は日本固有種で、モグラ類の進化を解明する種として貴重である。全国的にみても分布が極めて限定的でありその学術的価値は高い。これまでに本県には生息の記録はないが、隣接する広島県比婆山系に、小さな個体群(ヒワミズラモグラ Euroscaptor mizura hiwaensis Imaizumi,1955)の分布があり、植生や土壌などの生息環境の酷似する西中国山系に生息の可能性があるためとりあげた。

形態 モグラに酷似するがはるかに小型で、ヒミズよりやや大きい程度である。尾は比較的長く、吻は毛深く皮膚は見えない。吻上面の裸出部は小さく三角形。目は皮下にあり耳介はない。毛衣はモグラのように茶色味がなく、灰ネズミ色から石板黒色である。

分布  本州西部の山地。基産地は広島県比婆郡比和町、標高390mとなっている。本県では、ブナ−ミズナラ群集とアシウスギの混交林が錦町寂地山系に残っている。ここは、広島県・島根県の県境を成す西中国山地の脊梁部であるが、比婆山系の自然状態を当てはめるならこの山域をおいて他にない。今後の調査の進展により、本種の生息確認が期待される。

生息状況 低山帯以上の夏緑樹林に分布。コモグラと同一地帯に混棲し、コモグラのトンネルを利用していることが多い。普段は、モグラ同様、自ら掘ったトンネル内で生活し、ヒミズ類よりも警戒心が強い。昆虫類、ミミズ類、ジムカデ類、ヒル類などを捕食する。本県にはコモグラの生息がみられることから、本種の生息が考えられるが、その可能性は極めて低いと思われる。

減少原因 ブナ−ミズナラ林の伐採により土壌組成が変化したことが第一の原因である。また、モグラ類は特殊な進化を遂げているため、種間における生態的な序列が明確である。同一環境内での生態的地位が劣位である本種は、優位な種(コモグラ・コウベモグラ)の侵出にともない駆逐されていると考えられる。

参考文献  今泉 1970, 阿部 1994, 村田 1996b, 清水 1996
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