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科名 トガリネズミ科
和名 ニホンカワネズミ
学名 Chimarrogale himalayica platycephala
Temminck,1842
山口県カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー
   
   

選択理由  食性が特殊であるため、環境破壊による生息域の消失が全国規模で起きている。また、それにともなう地理的隔離が、本種の存続に悪影響を与えている。本県での目撃情報からは、30年前に比べて件数が減少しており、現存個体数は極端に少ないと思われる。標本はない。

形態 中型の家鼠大。家鼠に似るが耳介は毛衣に隠れて見えず、目は極めて小さい。尾は長く断面はほぼ四辺形。先端3分の2の下面正中線に褐色の毛総がある。手足の指趾の両側と手掌および、足底の内外両縁には硬毛が列生し、一種の蹼(みずかき)を形成する。体毛はビロード状で、体の背面は黒褐色、腹面は黄褐色がかった白色、腰と尾のつけ根には銀色に光る毛を粗生する。耳の対珠は弁状で耳孔を閉ざすことができる。側腺は胸側に位置する。頭骨はプロフィールが中凹、眼間部が最も低く、それより前の吻上縁は歯槽縁とほぼ平行、脳筐は幅広く扁平、矢状稜と後頭稜は低い。

分布  カワネズミは、ヒマラヤ、ビルマ、インドシナ、中国中部、台湾そして日本に分布するが、国内のものを亜種(ニホンカワネズミ)として区別している。基産地は九州であり、本州・四国に広く分布する。しかし、山間の渓流で、水域から陸への移行帯が本亜種の生息環境であるため点在的な分布状況であり、全国的にもまとまった個体群はみあたらない。本県では、錦川、佐波川、厚東川、阿武川水系の上流部にて目撃情報があるが、標本や捕獲による確認には到っていない。

生息状況 渓流域に生息する、中型の家鼠大の動物で、日中にも活動し釣り人に目撃されることが多い。水中での運動能力に優れており、小魚、水生昆虫、ヒル、ミミズ、サワガニ、カワニナ、そしてヤマアカガエル、カジカガエルなどから小型サンショウウオをまで捕食し、養魚場のニジマスやヤマメ、イワナなどの稚魚に被害を与えることもある。河畔の土中や石の下に巣を作り、春と秋に2〜4頭の仔を産む。1〜3年が寿命と思われる。

減少原因 特殊な捕食と繁殖を行うため、生息環境が狭まり、幻の動物になっている。河川改修工事や夏緑樹林の伐採、渓流魚や小動物の減少が、本種の生存に大きな障害となっている。ヤマメ等の放流が行われているが、本種の効果的な増加には結びついていない。

参考文献  今泉 1970, 阿部 1994, 北垣 2000
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