> ほ乳類 トップページ
 ホンドカヤネズミ ほ乳類鳥類両生類・は虫類淡水産魚類甲殻類その他動物昆虫類・クモ類陸・淡水産貝類維管束植物コケ植物

| トップページ | RDBとは | 刊行にあたって | 野生生物目録 | RDBカテゴリー | 詳細検索 | 地図情報 |
もどる
科名 ネズミ科
和名 ホンドカヤネズミ
学名 Micromys minutus japonicus Thomas,1906
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
   

選択理由  日本をとり巻くユーラシアにカヤネズミは1種のみ生息し、その亜種である本邦産ホンドカヤネズミは学術的価値が高い。また、特殊に進化した生態であるため、河川改修など近年の人為的な環境変化に適応できず、本県の個体群は急激に減少している。

形態 世界のネズミ類の中で最も小型のグループであり、毛が無い尾は先を物に巻きつけて体を支えることができる特殊な機能をもつ。体毛は柔らかく綿状で、腹面は白色。背面は灰褐色だが腰の部分は赤味が強く、頭部はコハク色をしており、吻は短い。頭胴長52〜71mm、尾長52〜91mm、耳介長7〜12mmであり、イネ科植物の茎や葉に攀じ登ることができる爪・尾、そして超軽量の体重(7〜14g)が特徴である。

分布  本州中部以南(北限は茨城県日立市あたり)の本州と隠岐島、四国と九州全域、対馬に分布する。大陸(旧北区)から朝鮮半島に生息するカヤネズミの亜種であり、対馬産は中間的な形態を有する。本県の平野部には広く点在するが、標高600m以上にはあまり見られない。

生息状況 通常、低地の草地・水田・畑・休耕地・沼沢地などのイネ科植物が密生し水気のあるところに生息し、その茎を四肢と尾を使い巧みに昇り降りし、それらの種子を採食している。 初夏のころ、生息域のイネ科植物の葉を細く裂き、鳥の巣を思わせるような球形の巣を造り、その中で丸裸の仔を4〜5頭産む。繁殖期は、春秋の二型であるが、まれに夏にも繁殖することがある。植物食性ではあるが、バッタ等の昆虫も食べる。本県では、標高の高い山域ではあまり見られないが、おそらく餌や巣材となるイネ科植物の分布と関係していると思われる。

減少原因 宅地の造成や河岸のセメント張り、芝生を植えた河川敷公園など、低地の草地やヨシ・アシの生えていた場所が人工的な環境に変わり、本種に適したイネ科植物の自然が失われてきた。また、残った草地にはセイタカアワダチソウが繁茂し乾いた荒地へと変遷している場所が多くなった。特殊な生態をもつ本種は、適応した環境にのみ生息できる弱い種であるため個体数が減少している。

参考文献  北原 1986, 阿部 1994, パシフィックコンサルタンツ株式会社 1995, 村田 1996a, 建設省河川局河川環境課監修 1998
  参考文献一覧へ
もどる
| ほ乳類 | 鳥類 | 両生類・は虫類 | 淡水産魚類 | 甲殻類 |
| その他動物 | 昆虫類・クモ類 | 陸・淡水産貝類 | 維管束植物 | コケ類 |

トップページ




本サイトの著作権は、山口県が所有します。
サイト上に掲載の画像・文章等の無断転載を禁じます。