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科名 オナガザル科
和名 ホンドザル
学名 Macaca fuscata fuscata Blyth,1875
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
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山口市
(撮影:田中 浩)

選択理由  毛の色は茶褐色ないし灰褐色で、顔と尻は裸出して赤い。頭胴長はオス53〜60cm、メス47〜55cm。体重はオス10〜18kg、メス8〜16kg。海岸近くの平野から山地まで幅広く分布します。一般に成獣のオスとメス、幼獣や新生子からなる群れを形成します。半樹上・半地上棲で、果実・種子・葉・芽などの植物食性が強いですが、昆虫その他の小動物も採食する雑食性です。交尾期は秋から冬、出産期は春から初秋で地域差があります。生息域が寸断され、地域ごとに分断された個体群となり、個体数も減少しています。

選択理由  地球レベルでの霊長類の北限種がニホンザルであり、本亜種の学術的価値は高い。本県では、生息域がヒト社会により寸断され、生じた4つ個体群が自然状態では融合できない。エサ不足からの群れの分散は、繁殖に不利であり、農作物へ被害へと発展するため、駆除されることも多く、個体数は減少している。

形態 手足の第1指趾は短いが太く、長さよりも幅のほうが大きい平爪を有する。他の指趾の爪、特に足の第2趾の爪は細長く、一見釣爪状を呈する。手足の裏は完全に裸出している。顔と尻は裸出して赤い。しかし、この尻と生殖器付近の赤色は成獣だけで幼獣では青い。体位はオスのほうが大きく、頭胴長53〜60cm、尾長8〜12cm、体重10〜18kg、メスは頭胴長47〜55cm、尾長7〜10cm、体重8〜16kgである。毛の色は茶褐色ないし灰褐色で、腹と手足の内側がやや白い。新生子の毛は淡褐色である。

分布  本州・四国・九州に分布するが、これらをホンドザル。鹿児島県屋久島のものをヤクシマザルと呼び、亜種で分けている。本県における分布は、大きく分けて次の4つの個体群からなる。(1)東部個体群(岩国市〜美川町〜徳山市)、(2)中央北部個体群(阿東町以北〜山口市〜徳地町)、(3)宇部個体群(宇部市〜小郡町)、(4)西部個体群(下関市〜豊北町〜美東町)。 尚、瀬戸内海の無人島である東和町大水無瀬島に3グループからなる約50頭の群れが野生状態で生息するが、これは人為的な分布と考えられる。

生息状況 海岸近くの平野から低山、山地から高山帯まで幅広く分布する。一般に群れを成すが、成獣オスが1頭で生活するソリトリーとなることも多い。20〜150頭の群れを形成するのは、成獣のオスとメス、幼獣や新生子であるが、成獣メスと子供だけの小群を成すこともある。半樹上・半地上棲で、果実・種子・葉・芽などの植物食性が強いが、昆虫その他の小動物を採食することもある雑食性である。約1〜20数平方キロメートルの遊動生活をし、農作物の栗・柿・野菜を食害することも多い。交尾期は秋から冬、出産期は春から初秋であるが地域差が大きい。オスは6〜7歳で性熟し、ソリトリーとして群れを離れることが多い。メスは5〜6歳で初産を経験する。通常、2年に1度の出産をする。寿命は25歳程度である。

減少原因 本県では、深山よりも人家に近い里山に生息していることが多い。そのためスギ・ヒノキ植林地の増加にともない食物不足におちいり、30頭以上の大きな群れをほとんど見かけない。エサを求めての遊動域の拡大は、群れの分散現象を引き起こし、農作物への被害の増加、繁殖率の低下、個体数の減少をまねいている。また、有害鳥獣駆除の対象ともなりやすい。

参考文献  今泉 1970, 阿部 1994, 山口県野生鳥獣調査団 1995
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