> ほ乳類 トップページ
 ニホンユビナガコウモリ ほ乳類鳥類両生類・は虫類淡水産魚類甲殻類その他動物昆虫類・クモ類陸・淡水産貝類維管束植物コケ植物

| トップページ | RDBとは | 刊行にあたって | 野生生物目録 | RDBカテゴリー | 詳細検索 | 地図情報 |
もどる
科名 ヒナコウモリ科
和名 ニホンユビナガコウモリ
学名 Miniopterus schreibersi fuliginosus
Hodgson, 1839
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
  画像をクリックすると拡大表示されます
クリックすると別ウィンドウで拡大表示
秋芳町
(撮影:庫本 正)

選択理由  前腕長45〜51mm、名前のユビナガは翼手の第3指(人差し指)が長いことに由来しています。翼は挟長型で、開けた空間をスピード飛行をします。すみかは洞窟で、時には10,000頭に達する群をつくることがあります。出産期は7月で、産仔数は1産1仔。新生獣は赤裸ですが、親にしがみつくための適応は進んでいます。仔は約45日で独立生活にはいります。親は10月に交尾、ただちに受精しますが、受精卵は親の冬眠期間中には発生は止まります。寿命は14年で、秋吉台での生息密度は1平方キロメートルあたり13頭と推定されましたが、近年急激に減少傾向を示しています。

選択理由  ニホンユビナガコウモリの個体数は緩やかな減少が続いており、保護策が必要と思われる。

形態 本種は中型のコウモリ(前腕長45〜51mm、体重10〜17g)で、這うことは巧みである。しかし、地面から飛び立つことはうまくない。翼は著しい狭長型。翼は折りたたんだとき、第3指の第2指骨は前方に折曲がる。耳介は短く耳珠は長い。体毛は短く柔らかく光沢がある。

分布  日本(本州、四国、九州、対馬)。山口県では、ニホンユビナガコウモリは秋吉台の洞窟のほか、豊浦町の大吼谷コウモリ穴(国指定の天然記念物)、半田台の佐々連洞、萩市の廃鉱、菊川町の送水管、山口市の暗渠などで知られている。

生息状況 ニホンユビナガコウモリは、主として洞窟をすみかにしている。ユビナガコウモリが生息する洞窟は規模の大きな洞窟に限られている。本種は洞窟で休眠する際には大きな群をつくり、体を密にふれ合った群塊状になる。多くの群は雌雄が混じっており、雌雄混群をなす。本種の出産期は7月で、親は数千頭からなる出産哺育群をつくり、ここでメス親は1仔を生む。山口県では、本種の繁殖洞窟は現在のところ知られていない。メスは2歳で1仔を生み、寿命は14年である。冬眠は11月から3月まで続く。しかし、ユビナガコウモリは冬眠中でも、絶えず目を覚まして動き、群のかたちを変えている。4月の初め頃、秋吉台の周辺では、川の上空をユビナガコウモリが群舞をしながら昆虫を捕食する姿が見られる。採餌は河川、林縁や草原の上空、樹冠部などの開けた場所で行われる。 山口県に生息するユビナガコウモリは、離れた洞窟に住むものでも絶えずメンバーは交流しており、1つの地域個体群をなしている。秋吉台での研究によると、本種の生息密度は1平方キロメートルあたり1.3頭で、1980年代には緩やかに減少傾向を示していた。この減少傾向は今も続いている。

減少原因 ユビナガコウモリの生息する洞窟は、規模の大きな洞窟に限られているが、これらの洞窟は観光開発による人の利用が進んでいる。観光洞窟は観光客の影響があり、ユビナガコウモリの生息に好適といえない。また、川や森の環境悪化は生息数の減少をうながしていると思われる。

参考文献  庫本・中村・内田 1985, 庫本・内田 1991
  参考文献一覧へ
もどる
| ほ乳類 | 鳥類 | 両生類・は虫類 | 淡水産魚類 | 甲殻類 |
| その他動物 | 昆虫類・クモ類 | 陸・淡水産貝類 | 維管束植物 | コケ類 |

トップページ




本サイトの著作権は、山口県が所有します。
サイト上に掲載の画像・文章等の無断転載を禁じます。