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科名 モグラ科
和名 コモグラ
学名 Mogera wogura minor Kuroda,1936
山口県カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー
   
   

選択理由  本県の個体群は日本の西限にあたる。生息域である山域の開発等にともなう自然環境の変化が、競合種であるコウベモグラの侵出を容易にし、ニッチの低い本種にとっては不利な条件が多くなった。本種の個体数は、種間関係による駆逐により、加速度的な減少が推測される。また、本種をアズマモグラとする分類学上の異論もあり、モグラ属の研究にとり貴重な資料となるため、早急な保護対策が求められる。

形態 モグラ属の中で最も小型であるが体は頑丈で、手は大きなシャベル状、尾は短く短毛を粗生する。目は皮下にあり耳介はない。毛はビロード状で光沢があり皮面に直立し、いかなる方向にも容易に屈曲しうる。頭部・体下面・殊に腹の中央部には特殊な皮腺があり、蕃殖期の前後に異臭を伴う橙色の液を分泌するため、その部位の毛は橙色に着色する。毛衣の色は褐色または黒褐色で腹面は背面よりも淡い。

分布  主に東北地方の日本海側と中部地方に分布するが、紀伊半島の一部、四国剣山系、広島・島根県境の西中国山地に小さな個体群が点在する。本県には豊北町周辺と、鹿野町から錦町にかけての標高600m付近から上部の山地に隔離分布するが、個体数は極めて少ないと思われる。

生息状況 亜種とされるアズマモグラが平野部の草原・畑・疎林・川岸などに生息するのに対し、コモグラは主として丘陵、山峡、谷、山地、高原などに分布し、低山帯上部から亜高山帯に達することもある。本県の場合はこの生態が幸いし、砂礫の多い畑地や山地に閉じ込められる状態で分布しているが、大型でニッチが優位のコウベモグラとの競合関係が見られるため、環境変化が種の分布に大きく作用している。餌は昆虫類・ミミズ類を中心とし、ジムカデ類・ヒル類、そして植物種子なども採食する。通常、春に1回繁殖し、2〜6頭の仔を産み、約3年の寿命を持つと言われている。

減少原因 本来は夏緑樹林の成す堆積土壌が生息に適しているが、本県の場合、山域の限られた場所にのみこのような条件の森林が形成されており、ここでの残存種であると考えられる。近年の山村の過疎化にともない農地の荒廃やゴルフ場などの建設がすすみ、本種の生息域にニッチ上位のコウベモグラが侵入したため駆逐されていると考えられる。

参考文献  今泉 1970, 阿部 1994, 村田 1996a
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