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科名 クマ科
和名 ツキノワグマ
学名 Ursus thibetanus Cuvier, 1823
山口県カテゴリー 絶滅危惧IA類
環境省カテゴリー 絶滅のおそれのある地域個体群
   
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(撮影:藤田 昌弘)

選択理由  全身黒色、胸に白い三日月模様があります。頭胴長110〜145cm、体重40〜130kg。植物食傾向の強い雑食で、生息地域の植生に依存した食性を持ちます。昼夜を問わず活動と休息をくりかえし、行動する時間帯は個体により違います。山口県内のツキノワグマは本州西南端の地域個体群であり、西中国地域(山口県、広島県、島根県)個体群として位置づけられ、他の地域個体群から孤立しています。繁殖率が低く、広い行動圏を持ち、生息密度が低いため、これ以上の個体数の減少や分布域の縮小が生じると、絶滅の可能性があります。

選択理由  山口県内のツキノワグマは本州西端の地域個体群であり、西中国地域(山口県、広島県、島根県)個体群として位置づけられ、他の地域個体群から孤立している。ツキノワグマは繁殖率が低く、広い行動圏を持ち、生息密度が低いため、これ以上の個体数の減少や分布域の縮小が生じると、絶滅の可能性がある。

形態 山口県内の最大の陸上哺乳類で、全身黒色、胸に白い三日月模様がある。頭胴長110〜145cm、体重40〜130kg。

分布  ヒマラヤの南側山麓部から東南アジア北部、中国東北部、ロシア東南部、台湾、海南島。国内では本州、四国、九州に生息する。九州では絶滅した可能性が高い。山口県内では錦町、本郷村、美和町、美川町、鹿野町、徳山市、新南陽市、徳地町、阿東町、むつみ村、田万川町などの県東部の山地部を中心に生息している。

生息状況 植物食傾向の強い雑食で、生息地域の植生に依存した食性を持つ。植物質として、春は草本・木本の新芽や花、夏は各種の草本、ササ類のタケノコ、ノイチゴなどの液果、秋はブナ科の堅果類、ミズキ、ヤマブドウなどの果実類を食べる。動物質ではアリ、ハチなどの昆虫類、サワガニ、魚類など幅広く食べる。昼夜を問わず活動と休息をくりかえし、行動する時間帯は個体により異なる。行動圏は、オス60平方キロメートル〜110平方キロメートル、メスは30平方キロメートル〜50平方キロメートル程度であるが、地域により大きく異なる。交尾期は5月〜7月で、遅延着床がみられ、冬眠中の2月に出産する。産仔数は1〜3頭である。 1995年より生態行動調査が錦町を中心に実施された。1995年に捕獲されたメスは約30km離れた広島県戸河内町で越冬していた。1996年に2頭のメスが捕獲され、行動圏は6.5平方キロメートル、17.7平方キロメートルであった。1997年に施行された山口県ツキノワグマ保護管理計画に基づき1998年1頭、2000年に2頭の有害駆除個体の学習放獣が実施された。

減少原因 森林の伐採が進行し、スギ、ヒノキの植栽に伴い、クマの食物を供給する広葉樹が減少した。秋に十分に食べて脂肪分を体に蓄積しないと、子どもを産むことができないため、繁殖の基盤が失われた。生息域を縦横に分断する道路網が発達し、広い安定した行動圏が形成できなくなった。また、奥山で広葉樹がなくなったため、人里へ出没し、クリ、リンゴ、ナシ、ブドウなどを食害し駆除されたり、道路網の発達で交通事故に会う個体、イノシシのくくり罠での錯誤捕獲により死亡する個体もあり、減少に歯止めはかかっていない。

参考文献  羽澄 1996,1997,米田 1994c, 米田 1991,1996, 林 1989,1994, 環境庁 1991b, 山口県 1978,1997,1998,1999, 自然環境研究センター 1996, 95西中国山地ツキノワグマフォーラム実行委員会 1995, 山口県野生鳥獣調査団 1999,2000
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