「椹野川河口域・干潟自然再生協議会」委員会

第16回 平成25年4月27日(土) 開催概要 議事要旨 資料ダウンロード

第16回椹野川河口域・干潟自然再生協議会会議議事概要

日時:平成25年4月27日(土)10:30〜12:00
場所:山口県漁業協同組合山口きらら支所会議室

1 出席者

委員32名、一般参加15名、事務局3名

2 概要

(1) 開会(浮田会長代理あいさつ)

  • 本協議会は、平成16年8月に満8年16回、本会議は、今年度の最初の会議で、通算では16回目の会議となりました。
  • 今回の会議は、自然再生協議会委員のアンケートや1月27日に実施したワークショップの結果を踏まえ、今後の活動方針素案を議題としている。
  • この自然再生協議会の活動を活発化できるよう、検討していきたい。
  • また、午後からは、干潟耕耘作業が行われます。今年もトヨタ自動車の協賛で実施され、200名(実際は242名)の参加。
  • あさり汁などの試食会も関係者の皆様の御協力により参加者に振る舞われる。

(2) 議題

(1)椹野川河口域・干潟自然再生協議会設置要綱の改正について
  • 資料1のとおり了承された
(2)平成24年度活動実績について   
  • ニュースレターNo.9により説明
(3)平成24年度椹野川河口干潟再生実証試験の結果について
  • 資料2により説明
(4)平成25年度椹野川河口干潟再生実証試験について
  • 資料3により説明
  • うね耕耘場所を母貝団地周辺に移動
  • 砂の堆積による斃死の防止→アサリのレスキュー → 砂を人力で移動
  • かまぼこ型うね耕耘の実施
  • あさり姫、観察会の実施
  • その後、モニタリング、網の管理などを実施
◯質疑

【学識者】

干潟の写真と母貝団地の位置関係をお聞きしたい。

【事務局】

資料3のとおり、北側の網はほとんどが母貝団地である。

【学識者】

母貝団地の管理方法は。

【事務局】

平成22年度に設置、被覆網の交換及び間引き作業により母貝団地の増設を行っている。また、母貝団地は自然に増加しているものもあるが、一部他からアサリの投入も実施している。

【学識者】

今回、耕耘する場所を、アサリ稚貝の多い場所に移すということは、いいことであろうと考える。(耕耘することで、水の浸透性がよくなり、高温になるのを防ぐ効果が期待できるため)
 稚貝着底が多く確認されたところは、地盤が高いところなので、昨年耕耘した場所に、高地盤の砂を移動したらよいのではないかとも考えたが、昨年度に耕耘した場所には稚貝がいないわけではないのに、アサリが増えていない。その理由はなにか。

【事務局】

原因を突き止めるまでは至っていない。今までは単純に耕耘と被覆網ということで進めてきたが、稚貝の着底は場所によって違う。また、4月に着底が確認されていた場所でも、7月には稚貝着底が見られなかった場所もある。沖側は波が強いということも考えられ、着底することが困難だったのではないかと考えられるが、確認できていない。今回は実績から竹柵より岸側でも実施しようと考えている。

【学識者】

海側は砂質が多く耕耘の形状の維持期間が短いとあるが、沖側は泥が多いのではないか。泥よりも砂の方が形状を維持しにくいのか。波が荒いということもあるが、評価が少し意外である。

【事務局】

南潟は、沖に向かって砂がくの字型に積もっている状況であり、これを外れると泥状になっている。昨年度は、この砂泥質の部分を耕耘した。場所的に耕耘の保持が難しかったのは、波の影響や、底質にもよるのではないかと考えられる。

【個人委員】

アサリはある程度砂があるところに生息していることは確認している。着底については、本当に波の影響が強かったと考える根拠がないので、きちんとデータを示し、根拠をもって議論しなければならない。

【学識者】

図6でのアサリ稚貝の分布はいつの分布か。月ごとに幼生を確認しているのか。

【事務局】

月ごとに全地点の幼生のデータをとっていない。

【学識者】

非常に大事なところであるので、もう少し議論すべきだろう。

【個人委員】

砂があるところとないところは稚貝の着底はどちらが多いのか。

【事務局】

砂の有無でいうと、ある方が稚貝の着底が多いと予想できる。干潟の状況から、稚貝の着底が多い場所は、母貝団地の近く及び砂質という条件環境ではないかと考えている。

【学識者】

クロロフィルaは底質の濃度であると思う。事務局の説明では、低い値で推移しているということであるが、なにをもって低いと判断できるのか。

【事務局】

東京湾と比べて1/10の量であるという報告があったので、山口湾は少ないと説明した。従って、アサリの餌料環境として低いのではないかと予想される。

【学識者】

泥に含まれるクロロフィルaがそのままアサリの餌になっているとも限らない。指摘があったように、データで評価をして的確な対応がとれればと思う。モニタリング調査を充実してやっていく必要があると思う。今年度の調査については、環境保健センターに環境省と共同事業はないのか。

【事務局】

環境省との直接な予算はないが、H22〜24年度に国立環境研究所と共同研究を実施していた。昨年度までの研究結果も含め、レポートを報告できればと思う。

【学識者】

調査費がないと継続しにくい。大学との連携も必要である。

【学識者】

砂の溜まっている部分を高い山をつくるために移動することになっているが、アサリ稚貝が多い砂を、竹の沖側の被覆網区にも持って行くことはできるか。

【事務局】

沖側の被覆網は、強風の影響もあり、すでに撤去している。波の影響で、網がまくれ上がってしまい、稚貝も着底しないことから、撤去した。波の影響は実際大きいと思う。

【学識者】

盛り砂はどこからもってきたものか。

【事務局】

砂が自然に堆積し地盤が高くなった場所。ここ2,3年で特に砂が溜まるようになってきており、地盤高160cm以上となっている。

【個人委員】

竹柵を設置する目的は。推測であるが、竹柵が稚貝をトラップしているのでは。

【事務局】

平成18年度は、ナルトビエイなどの食害防止と、波浪の防止という意味で設置した。食害防止についてはあまり効果が認められなかったが、波浪防止という点は現在継続して調査している。竹柵の中はアサリも含め多様度は大きいため、生物生息場としてはよいのではないかと考えられる。竹柵は1m程度の高さなので、稚貝の集積に対しての効果は不明であるが、波の影響をある程度抑える効果はあるのではないかと考えている。

【個人委員】

可能であれば、波であるとか物理的な環境をモニタリング調査する必要がある。

【団体委員】

南潟は、北風が吹くと0.5m、南風は1.5m程度になるが、竹柵で波の影響を少し軽減しているのではないかと感じる。

【個人委員】

現在の竹柵があまり効果があるとは言えないと考える。

【学識者】

竹柵の近いところは波を消す効果があるかもしれない。台風などで一気に干潟環境が変わることがあるだろう。

検討・調査事項
  • アサリ稚貝の定着については、月ごとの定着状況を確認することが必要
  • 沖側、岸側のアサリ着底状況の違いについて、波の強さ、流れの違いなどの物理的な調査が必要
  • アサリ等の餌料環境について、物質循環を含めた調査が必要

(5)椹野川河口域・干潟自然再生事業の活動方針について(素案)

  • 資料4及び船ア委員からユネスコ未来遺産について説明
  • 今後、ゾーニングごとの実施内容の見直し、役割分担等を盛り込んでいくことについて、委員等へ個別ヒアリングなどを行き、充実させることで、了承された。
  • 未来遺産運動申請については、椹野川河口域・干潟自然再生協議会と椹野川流域地域通貨・連携促進検討協議会が連携して申請していくことで了承された。
◯質疑

【個人委員】

現在、下水道の整備が普及しているが、合併浄化槽の設置を進め、水質を浄化する必要がある。    

【学識者】

合成洗剤などを除き、現在、生活排水の処理は進み、水がきれいになったといわれているが、生物生息が少なくなっている状況である。なかなか複雑な問題である。

【事務局】

山口市の汚水処理人口普及率は、80%を超えている(平成23年度末89%)。一方、国では、瀬戸内海のあり方検討の中で、水質がきれいになってきており、今後、森・川・海の連携を確保し、豊かな海や川を維持するためには、どのような対策が必要であるのか、今後の課題である。

【学識者】

方針素案の中で、漁業とレクレーションの部分を両立していくとあるが、漁業者にとっては一般の人が干潟に入ることについて、配慮してほしい部分があるのではないか。それと、この取組は、県がモデル事業として長らく継続してきたが、椹野川流域は全て山口市内に入っているので、山口市の積極的な取り組みが必要ではないか。戦後60年の結果で、干潟などの環境が悪化し、改善は難しいが、山口湾だけでなく、他地域に広げていくべきではないかと考える。

【学識者】

平成18年にワーキンググループを設置したが開店休業状態である。現状を把握する上でも、調査研究のワーキンググループを出来るだけ早いうちに実施してはどうか。8月に瀬戸内海研究会議が開催されるので、現状を把握した上で、方針を決めていくほうがよい。

【事務局】

椹野川9年実施してきているが、様々なデータがあり、まとめ切れていないのが現状。ワーキンググループ実施は検討したい。

【学識者】

大学からの提案ということで、是非実施してもらいたい。

【団体委員】

森・川・海の中で、川の再生についての項目が少ないような気がする。干潟の底質の粒子が小さくなったということで、砂がどこに溜まっているかなどもう少しバックボーンを含めて調査する必要があるのでは。

【学識者】

当協議会は、フィールドを仕事としている方が多く、大変貴重な意見であると思う。森からの地下水が海にしみ出ることが非常に重要であるという意見がある。護岸が整備され、地下水がわき出てきたり、農地の排水も樋門に集中するなどしており、影響はあると思われる。
8月の瀬戸内フォーラムについては、椹野川に係る発表もあるので、是非御参加をお願いする。

検討・調査事項
  • 椹野川河口域・干潟自然再生事業の活動方針(素案)については、個別ヒアリング等により役割分担や目標等を取りまとめ、方針案を作成
  • これまでの調査をまとめ、今後の課題等を共有するため、調査研究ワーキングを実施
  • 情報発信の充実(自然再生協議会のHP充実、フェイスブックページ新規作成)

(6)平成25年度豊かな流域づくり関連スケジュールについて

  • 資料5を用いて説明

(7)その他

  • 山口カブトガニ研究懇話会において、ミニミニカブトガニ館を山陽小野田に 設置したことを紹介
  • 県民一斉環境美化活動

3 閉会

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